今年もありがとうございました
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12月の課題を提出しました。
今年はコロナの影響で、色々な行事が中止になりました。書道の世界も例外ではなく展覧会が次々に中止になり、一旦立ち止まる感じになりました。
千書協会報に掲載されていたある先生の文章を自分が忘れないように書いておこうと思います。
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書の勉強は筆の遊びではない。文字をしっかりとした形で、しっかりとした線で書き、表現上は楷書でいくのか、行書なり草書なり、それなりの工夫をしてみること、その時の土台となるのが古典である。雑誌や作品集などで、気に入った作品を真似することも、ひとつの勉強手段ではあっても期待できない。何といっても古典、九成宮とか蘭亭序、書譜と手元にある古典を徹底的に習い、集字して作品を創るなど、それなりの工夫と努力をしなければ、自分の力にならない。
そして“目学“という展覧会に出かけて、ヒトの作品をよく見ること、このようなことを繰り返す過程で、書いている作品に古典の香りがにじみ出てくることを知ってほしい。促成栽培ではできない。時間をかけて、自分の内面で醗酵させて本物を書くことであろう。
無駄だと思う勉強と、それにかける時間は書ばかりでなく全てにおいて大切なもの。無駄が生きてくることを信じあせらず奇を衒わず地味な研鑽が大切ではないか。一生に一度、大輪が咲けばよい。花が咲かないといって悲観するのではなく、努力の道が花だったと認識することが、自分のための勉強であり、書の道は人生の道であるという境地にたどり着く。
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今年もありがとうございました。1月は6日からです。良いお年を。
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